Letters From SPARX ~2021年4月 月報まとめ~
新型コロナウイルスに関係する内容の可能性がある記事です。
新型コロナウイルス感染症については、必ず1次情報として厚生労働省首相官邸のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください。またコロナワクチンに関する情報は首相官邸のウェブサイトをご確認ください。※非常時のため、すべての関連記事に本注意書きを一時的に出しています。
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Letters From SPARX ~2021年4月 月報まとめ~

こんにちは!スパークス・アセット・マネジメント、公式note運営チームです。

スパークスでは各投資信託(ファンド)の動き、今後の方針等を説明するレポートを毎月出しております。(月次レポート)
株式市場の振り返り、今後の見通し、注目する業界、企業・・・日々運用調査を行っているファンドマネジャーによるレポートは、ただファンドの情報を得るだけでなく、今後の世界がどのようになっているのか、想像するヒントになると感じます。

各ファンドの内容について概要をまとめてみましたので、興味のある内容について、ぜひリンク先でご覧になってみてください。

【日本株式長期厳選投資戦略】

スパークス・新・国際優良日本株ファンド(愛称:厳選投資)

今回は組入上位銘柄であるソニー・日本電産の月末にかけての株価下落をうけ、下落の要因に触れながら、同社が魅力的であるという見方は変わっていないことを、詳細に6ページにわたりご説明しています。

《ソニーグループ》 
(中略)業績予想については、会社側の見方を参考にしながらも、自分なりの見通しを立てることが大切です。ただ一部の例外を除いて1年先の利益を精緻に予測するのは困難であることも事実です。当ファンドはソニーグループの 2022 年 3 月期業績に関して確固たる予想値こそ持ち合わせていませんが、中長期的な方向として「成長するビジネス」であることは確かだと見ています。また、近年の同社はリカーリングビジネス(同じ消費者が継続して買い続けてくれるような製品やサービス)を強化したり、グループ内に存在する様々な要素を結び付けて新たな収益機会に繋げるという「One Sony」イニシアティブ(例えば映画スパイダーマンのビデオゲーム化や音楽事業展開といったコンテンツ価値の最大化)を推進しています。これらの取り組みが、以前まで同社の課題であった振れ幅の激しい業績を安定化させ、キャッシュフローを生み出す役割を果たしています。 (後略)

《日本電産》
日本電産も 2021 年 3 月期決算発表後に株価が下落しました。 株価下落要因として考えられるのは、以下の三点です。 
1. 世界的な半導体不足が、同社の車載モーター事業の今期業績に悪影響を及ぼすことが懸念される 
2. 注力中の EV(電気自動車)向けトラクションモーター事業において、長期的な成長への布石は万全であるものの、短期的にはまだ同社製モーターを搭載した EV 売上が小規模にとどまっている 
3. 同社「カリスマ創業者」である永守氏から関社長への CEO(最高経営責任者)交代の発表 

一点目に関しては、近年、データセンター、AI(人工知能)、5G(第五世代移動通信システム)など最先端用途向け半導
体需要が急増していることから、自動車業界向けの半導体供給が後回しになっているのは事実のようです。加えて~(後略)

こちらのファンドも同じ内容を取り上げております。
スパークス・新・国際優良日本アジア株ファンド(愛称:日本アジア厳選投資)↓

【アジア株式投資戦略】

スパークス・新・国際優良アジア株ファンド(愛称:アジア厳選投資)

当ファンドでは、アジア地域におけるコロナ禍からの景気回復についてコメントしています。

また、先進国の景気回復はコモディティ価格を押し上げ、インフレ率上昇や金利上昇懸念が高まり、アジア地域の株式市場は今後数カ月間、不安定な値動きが続くでしょう。多くの企業は、原材料費の増加によるコスト上昇圧力を受け、2021年下期(7-12月)に利益率が圧迫されるでしょう。ただし、当ファンド組入銘柄の多くは、優れた技術力を持ち、市場シェアが高く「規模の経済の恩恵」を受けていると思われます。そのため、効果的なコスト管理を実施し、価格決定力があり、コスト増加分を顧客に転嫁するか、あるいは積極的なコスト管理を実施するかのいずれかにより、利益を維持すると、当ファンドは考えています。

【韓国株式投資戦略】

スパークス・韓国株ファンド(愛称:韓国厳選投資)

当月は、組み入れ銘柄紹介のほか、中国政府のウイグル族に対する人権侵害と、影響を受ける業界・韓国企業への影響についてコメントしています。

新疆ウイグル自治区における労働者の人権侵害問題は、テクノロジーと経済をめぐる米中両国間の覇権争いの渦中にあって、世界的なサプライチェーン再編の引き金となる可能性があることから、継続的に注視しておく必要があります。
(中略)米国企業は当初、人権団体や消費者の新疆ウイグル自治区における強制労働への抗議の声に対して消極的反応を示していましたが、今では政府の正式方針に従って、サプライチャーンの変革を積極的に推進しています。最も直接的にこの問題の影響を受けた業界の 1 つに、繊維・衣料品セクターがあります。これは世界全体の綿の 20%強が新疆ウイグル自治区で生産されているためです。
(中略)もう一つの注目分野は太陽光発電業界です。 世界のポリシリコン市場における中国のシェアは、2010 年の 26%から 2020 年には 82%まで増加しており、そのうち約 50%が新疆ウイグル自治区で製造されています。繊維・衣料品セクターの場合と異なり、新疆ウイグル自治区で生産された製品に対する米国の制裁は、韓国の太陽光発電業界銘柄の足枷となる可能性があります。(後略)

【日本株式サステナブル投資戦略】

スパークス・ジャパン・オープン

当月は組み入れ銘柄「日立造船」との対話事例を取り上げ、投資に至った経緯や、対話の相手によってどのような内容を重視しているかについてコメントしています。

IR 担当者との対話
当ファンドでは、2020 年 4 月の社長交代をきっかけに会社に変化が出始めた可能性を感じて調査を開始しました。IR 担当とのミーティングにおいては、課題だった海外における採算管理の改善が著しいことや、不採算事業の見直しの議論が活発化し始めていること、遅れ気味である ESG 情報の開示についても体制を強化していることなどが確認されました。 しかし、この時点では同社の改善が継続し続けるのか否かに対しての当ファンドの確信度が高まりきらなかったことから、経営陣とのミーティングを追加でリクエストしました。 
経営陣との対話 
日立造船がリクエストに応じてくれたため、当ファンドは執行役員とのミーティングの場において、同社の収益意識の高まりや ESG 情報開示への取り組みなどの背景について説明を受けることができました。当ファンドが理解したのは(後略)
社外取締役との対話 
当ファンドでは日立造船への投資を開始した後、更なる理解のために同社の社外取締役とのミーティングをリクエストしました。日本では社外取締役が投資家とのミーティングに対応しないという企業がまだ多いのが実態ですが、日立造船の場合は適切な対応がなされました。 このミーティングにおいて、(後略)

こちらのファンドも同じ内容を取り上げております。
スパークス・アクティブ・ジャパン↓

【日本株式中小型投資戦略】 

スパークス・M&S・ジャパン・ファンド(愛称:華咲く中小型) 

当月は、コロナ禍における外食産業の投資機会についてコメントしています。 

 感染状況は依然として予断を許さないばかりか、テレワークの拡がりによる都心人口の変化なども指摘され、業態によっては需要の構造的な減少も懸念されています。このような環境において、どのような投資機会が見いだせるでしょうか。
第一に想起されるのは、「コロナ禍」が事業機会となった業態や相対的に影響の少ない業態です。デリバリーやオンライン予約は「コロナ禍」が市場拡大の契機となり市場成長が加速したと考えられますし、ロードサイドや住宅街に店舗を有する業態は都市部立地の業態よりも業績悪化が軽微に留まっています。
しかし、ここで当ファンドは、より長い時間軸で外食事業の将来を想像しながら投資機会を探っています。言い換えれば、外食企業に対し「新たな環境適応力」という観点で銘柄選別を進めています。 

 スパークス・ジャパン・スモール・キャップ・ファンド(愛称:ライジング・サン) 

当月は、今後の運用方針と共に、銘柄紹介では2022年2月期の業績予想が大幅に回復する見通しを発表した「ウイングアーク1st」について取り上げています。 

当ファンドは、緩やかな成長が見込める一方で株価バリュエーションが非常に割安であったことに着目して、同社に投資しました。 
緩やかな成長を見込む理由は、同社の売上の過半は保守などの継続収入であり、その上でDXの恩恵を受けて契約社数の増加を予想するためです。株価バリュエーションが割安である背景は、足元の成長が鈍化しているように見えるためと考えています。成長が鈍化して見えるのは、新規契約の形態を従前のライセンス販売(売上一括計上)からクラウド提供(初期売上のない継続課金)へシフトしているためです。
短期的な成長率の鈍化は免れませんが、長期的には既存の保守契約の上にクラウドサービスの売上が継続収入として積み上がるため、収益基盤の一層の強化が期待されます。ビジネス拡大による収益成長と、顧客ベースの拡大を反映した株価水準の切り上がりを期待して投資を行っています。 

スパークス・少数精鋭・日本株ファンド 

 当月は、組み入れ上位銘柄の「竹内製作所」、また、当ファンドの投資アプローチについてもコメントしています。 

 ミニショベルのパイオニアである同社は、顧客の細かいニーズに答え続けた結果、「竹内製作所」というブランドを欧米諸国で築き上げました。これが、「コロナ禍」の最中でも営業利益率 10%以上を維持できている背景です。今後も同社は顧客ニーズを汲み取り、「プレミアム価格」で販売できる製品を開発・販売していくと思われます。 
 「投資の王道」とは、「優良企業に投資し、長期に渡って保有することで、投資先企業の企業価値向上に伴ってリターンを上げていくこと」と言われます。しかし「株式市場が効率的ではない」と言われているように、株式市場が全ての「優良企業」を認識できている訳ではありません。多くの市場参加者が注目していない企業の中にも、「実は良い企業」が存在しています。
特に、今回の新型コロナウイルス感染拡大時のように、市場全体が悲観的になった時などは、個々の企業を徹底的に調べることで、市場参加者が取り逃している「隠れた成長企業」を発掘できる機会だと考えています。この投資アプローチであれば、企業価値向上に加え、ミスプライス(割安な株価)が修正されることによる高いリターンが獲得できると考えています。 

スパークス・プレミアム・日本超小型株式ファンド(愛称:価値発掘) 

 当月のプラス貢献銘柄とマイナス影響銘柄、今後の運用方針についてコメントしています。 

 運用方針としましては、「コロナ禍」の悪影響から脱して大きく業績回復が期待され、かつ今後の成長期待や株価の割安感を考慮して魅力的と判断した銘柄を選別投資してまいります。
また、経済活動の正常化にともない、自社株買いや M&A(企業買収・合併)、設備投資などを積極化する企業も増加すると考えられることから、この観点で1 株当たり利益の長期的な成長が期待できる銘柄にも注目してまいります。 

 【日本株式ロング・ショート戦略】 

スパークス・日本株・ロング・ショート・ファンド(愛称:ベスト・アルファ) 

  当月は、新規投資した「ウイングアーク1st」についてのほか、ショート投資銘柄についてコメントしています。 

 ショート投資では、戸建て住宅を開発販売する企業A社に対して新たにショート投資しました。新型コロナウイルス感染拡大に伴う在宅時間の増加を機に戸建て住宅に対する需要が一気に顕在化したことで株価が高く評価されていますが、需要の先食いによる業績成長率の低下、主要な材料である木材価格の上昇が収益を圧迫するリスク、販売価格に転嫁された場合には需要を減退させるリスクを考えて、現在の株価は割高であると判断しました。 

 こちらのファンドも同じ内容を取り上げております。 
スパークス・日本株・L&S↓ 

 【日本株式価値創造・対話型戦略】 

スパークス・日本株式スチュワードシップ・ファンド(愛称:対話の力) 

 当月は、組み入れ銘柄のブラシ付き小型モーターの世界最大手企業「モーターメーカーA社」についての投資見解及び対話内容を紹介しています。 

 A社は、1,100億円を超える純現金資産を有しており、1,200~1,400億円の連結売上高(事業規模)に対して過大な水準と考えます。当ファンドでは、A社の資本コストは9%台半ばとみています。仮にA社が資本コストを上回る10%のROE(株主資本利益率)を実現するためには、A社の過去2期平均の株主資本額から逆算して、少なくとも240億円超の純利益が必要となりますが、A社が向こう数年の間にそのような利益水準を達成することは現実的ではないと考えています。 
そのため当ファンドでは従前より、A社がごく近い将来に潤沢なキャッシュをまとまった金額の事業投資に活用する予定がないのであれば、自社株買いによって自己資本比率を引き下げていく(ないしはこれ以上上昇しないようにする)ことがA社の企業価値向上に資するという趣旨を伝えています。 


以上、2021年4月の月次レポートをまとめてみました。どれも盛りだくさんの内容となっておりますので、是非リンクの各投資信託のページへ飛んでいただき、全文をご覧ください! 
 
※こちらは2021年4月末のマンスリーレポートをもとに再編集しております。内容はチームメンバーの見解を元に書いているため、スパークス全体の見解とは異なることがありますのでご了承ください。また、記事にある企業名等の内容は参考情報であり、特定の有価証券等の取引を勧誘してはいない点もご理解いただけますよう、お願いいたします。

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独立系投資会社スパークス・アセット・マネジメントの公式noteです。 「もっといい投資をしよう!」を合言葉に、投資への思いを語る場にしたいと思います。