【スパークス×ベネッセ】高校生向けオンラインセミナー「お金から考えるミライ」
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【スパークス×ベネッセ】高校生向けオンラインセミナー「お金から考えるミライ」

スパークス・アセット・マネジメント

2022年4月、高校の家庭科・公共で金融教育が始まります。

投資が身近となってきた昨今、お金をどのように捉えるのか、高校生だけではなく金融教育を受けてこなかった世代の大人にも興味のあるニュースではないでしょうか。

スパークスでは、ベネッセコーポレーション様と協業し、高校生向けに「夢・技術・マネーの三要素からミライ予測・構想し、新しい社会を切り拓く能力と意欲を持った人材を育む」コンテンツの開発・提供を2021年11月よりスタートしています。


ベネッセコーポレーション様との協業は、目まぐるしく社会が変化していく中、「これからの時代を生き抜く力、自ら人生を切り拓いていく力を身につけるためのコンテンツを展開したい」という両社の想いから始まったものです。
11月13日には「お金から考えるミライ」と題し、オンラインセミナーを開催しました。


高校生の進路選択に紐づけた10年後成長する分野は?から、新しい成長の道や注目される社会課題、大切にすべきことなど、どうすればお金を増やすことができるか?ということにとどまらないセミナーとなり、高校生の皆様からもチャットでたくさんの質問や感想をいただきました。

東大クイズ王の鶴崎修功さんをお招きし、多くの高校生とその保護者にご参加いただいた本セミナーの内容を、ダイジェスト版でお伝えします!

(第1部:中高生向け『クイズで学ぼう!「お金とミライの不思議な関係」』 第2部:高校生向け『お金の流れから考える10年後の世界と進路の切り拓き方』となっており、今回は第2部分をまとめております)


10年後のミライは?成長している分野とはどのようなものでしょうか?


まずは参加者の皆さんに自由に考えていただきました。

先輩大学生のきりんさん(参加者):医療、福祉、物流業界は10年後も成長を続けていくのではと思います。高齢社会の日本では医療・福祉サービスを拡充していくニーズがありますし、島国であることを考えると海外との貿易活動を止めることはできないからです。

阿部(スパークス):ピータードラッカーの「すでに起こってしまった未来を探せ」という言葉があります。私たちの周りには先のことが明示されている出来事がたくさん起こっているんです。ひとつは人口の問題。人口はほぼ確実にわかるもので、今世界の人口は75億人ですが、35年後に100億人になるといわれています。100億人になったら何が起こるのか考えてみる、そうすると色々と答えも見えてくるのではないかと思います。

鶴崎:僕は「ITのまだ見ぬ技術」に注目しています。というのも、10年前の16歳くらいの時はスマホとガラケー半々で、ビデオ会議やVRの世界も全くなく、10年で大きな変化があったと思います。その時には考えられなかったような技術が多くありますし、今後10年でも自分の知らない技術がたくさん出てくるのではないかと思います。

阿部:デジタルテクノロジーが次の世界を引っ張っていくことは間違いないですよね。ただ、そこに着目して儲かるか、はまた別問題。エジソンのような歴史的に名を残す発明家は、ほとんど失意の中で死んでいっているんです。成功しているのはその発明を利用して、新しい応用領域を作っていった人。投資家としてはテクノロジーを応用していった人に投資をすべきであり、その技術がどのように使われるのか、ということに着目していただきたいですね。


10年後のミライに成長する分野~成長する企業=人を楽しませる企業または社会に役立つ企業~


セミナー中盤では、弊社CIOの藤村より、高校生の進路選択へのヒントとなるよう、今後成長すると考える6つの分野についてビデオメッセージでご紹介。30年超の企業調査経験から、成長する企業=人を楽しませる企業、または社会に役立つ企業である、という視点をもとにお伝えしました。

①日本のクリエイティブ力
・SNS/YouTubeなどメディアの拡大や、AIやロボット化が進む中で単純作業が少なくなり、よりクリエイティブな人材が求められる
②循環型社会
・ゴミ廃棄物をどのように利用するか、エネルギーをいかに効率的に使うか、など今後の社会において非常に重要な分野
・CO2の回収、新しいエネルギーの開発など環境に役立つ技術が求められる
③海外との架け橋
・日本の総人口が2050年には1億人を下回るという予想もあり、今後更に海外の人々と協力するということが重要
・具体的には海外に交渉できる人、日本語を教える人、海外から日本に来る人を助ける仕事などの重要性が高まる
④高齢化社会
・2030年には65歳以上の高齢者が1/3以上となる超高齢社会を迎える
・介護職や医療従事者の不足という問題だけではなく、新しいテクノロジーを使ってこの社会をどう支えていくかが重要
⑤食糧危機対策
・世界的な気候変動や人口増加という中で、食糧問題というのが今後も大きな課題
・食料生産を増やす技術、日本で問題になっている食品ロスを減らすための流通の仕組み、消費スタイルの新しい提案などが求められる
⑥未来を支えるテクノロジー
・人間は10年後だけでなく20年30年と生きていく中で基礎となる技術が必要。いつの時代においても技術開発が求められる

最後に
10年後の未来と言っても突然訪れるわけではありません。1年1年の積み重ねの中で10年後がやってきます。常にアンテナを張り、世の中に起こっていることを把握し、自分の頭で考えること。それが皆さんの明るい未来につながると思います。 


高齢化社会で今後の自分の将来が不安です。今からやっておいたほうがいいことってありますか?


阿部:基礎的なことを1つ1つまずしっかりやって行くことじゃないでしょうか。皆さん自身が好きなことを見つけること。経済学の父と呼ばれるアダムスミスは、Enjoyment is happinessだと、楽しむことが幸せだと言っているんですね。とにかく皆さん楽しめる事、没頭できることをぜひみつけていただきたいですね。
ただ、楽しいことをやる時でも、最低の所得っていうのは必要だとも言っています。ですからお金の勉強も最低は必要です。ただそれは楽しいことをやるために必要だということですね。

鶴崎:自分の健康を守るように、自分のお金を最低限守ることがみんな必要、ということですね。

阿部:その通りです。アダムスミスは必要な分の3倍用意しておくべきと言っているんです。1700年代に書いた「国富論」という本のなかで、当時収入はほぼ農産物でしたので、自分の食べる分の3倍用意しておく、そうすると家族を養うことができる、と。

大学の学部選びの参考にこれから伸びそうな分野を教えていただけますか?

鶴崎:難しいですね笑 いま機械学習ってものすごい大きな分野になりましたけど、僕が大学1.2年生の頃はまだそんなにその学部人気じゃなかったんです。5年前ぐらいのことですが、それでも一気に変わったので、本当にわからないっていうのが印象です。
わからないですが、先ほど出てきたような食糧危機であれば農学部、環境問題だと理学部とか、文系でもやっていますし、クリエイティブなことであれば文学部の芸術の学科とか、そういったものにも可能性があるかもしれないですよね。

阿部:そうですね。あとはまずデジタルテクノロジーですよね。しっかり基礎力をつけて行くというのは非常に重要だと思います。
それから新しいグローバルの時代になるっていうことを頭のどこかに置いといていただきたいですね。ここ20年ぐらいはアメリカと中国が世界を支えてきましたが、これからは私たちひとりひとりがしっかりと世界の市民として支えていくっていう気持ちが必要になります。だからグローバルパーソンになるための教育を受けられるところがいいと思いますね。

あとは繰り返しになりますけれども、大切なのはあなたが好きなこと、楽しいと思えることを探していくっていうことですね。僕が大学を出るとき、指導教官の教授に「先生、僕は何をしたいかわからないんです」と聞いたことがあります。そうしたら先生は「君ね、そんなことは当たり前だよ」と言われました笑 だからわからないんです。わからないんだけど、好きなことを毎日一生懸命にやってくことが大事だなと、今私の歳になって思います。

将来解決したいと思う社会課題は何でしょうか?


先輩大学生のきりんさん:わたしは環境問題です。大学で国際関係について学びを深める中で、地球全体の環境問題はひとりひとりの行動によってしか変わらないと気が付きました。いまはマイバックを持ち歩くなどできることに取り組んでいますが、卒業後は貿易関係の仕事に就きたいと考えているので、物流における環境問題への取り組みも視野に入れていきたいです。

鶴崎:なるほど。今悪いと言われている社会課題、例えば環境問題とかそういうものだけではなく、今の世界をもっと良くするというのも社会課題ですよね。例えば新しい技術を開発するというのは、今別に困ってないよっていう話でも、新しい医療のシステムを開発しました、通信のシステムを開発しました、とかそういうのも社会課題に含めていいと思います。回避するのももちろん人類の大事なタスクなわけですけど、さらに新しいものを求めるというのもタスクの1つなのかなと感じています。

阿部:今まで無尽蔵にあったと思っていた空気とか、地球の環境そのもの、それは有限なんだよということをはじめて身をもって私たちは知ったわけですね。その制約の中で、これからみんながどう成長し、豊かになっていくのか。だから成長をしなくていいという人もいますが、それは正しい解ではないと思っています。新しい成長の道をどう探して行くのか。それが若い人たちに与えられた1番大きなチャレンジで、そのチャレンジに成功する人はものすごく楽しい人生をこれから過ごしていくことができるのではないかと思います。

鶴崎:資源に限界を迎えても、新しい技術や工夫で、生活が豊かになっていく可能性はあるっていうことですね。

司会:貧富の差もよく話題になるトピックですね。

阿部:所得の格差、貧富の差が出ていることが資本主義の限界だということに繋げて議論がされるんですね。でもそれ以上に大切なのは、誰のためにということですね。「みんなの幸せのため」ということを、フランスの経済学者ジャック・アタリは「利他」という言葉で表現しました。利他なんて言うと非常に日本的な考え方のようですが、今欧米の経済学者が改めて「強い人たちが弱い人たちを守る」という意識を持っています。今日聞いていらっしゃるのは日本に居る学生の皆さんで、一般的には恵まれている方が多いです。今こうやって私達は話をしながらも、世界の反対側では飢えて亡くなっていく子供たちがいるわけです。そういう人たちに思いを馳せる人たちがどんどん出て来てほしいなと思いますね。

鶴崎:他を助けるということは単純に「助けました」ということだけではなく、それ自体が価値として認められてきている、と。

阿部:ジャック・アタリがまさにそういったんですね。「利他」こそが最終的に私達に戻ってくるものだ、と。

最後高校生にメッセージを

鶴崎:冒頭はお金自体のことというか、いかにも「お金儲け」みたいなことから始まったわけですけども、最終的には社会課題、難民とか高度な課題になっていましたよね。「お金を防御する」や「お金を増やしたい」ことと、「環境問題を解決したい」、ということは全然違うようで、実は繋がっていることが分かってもらえたのかなと。僕自身も今日そういう風に気が付かされましたし、なかなかそれが分かっている大人というのは少ないのでは、と思いました。
僕は数学をやっているけれど、それが社会課題の解決につながる。別の人は別のその人が好きなことをやって、社会課題が解決されていって、お金の流れにつながる。高校生の皆さんだと、まだこれから大学に入ったり、就職したりとかそういう大きなイベントがあって、まだまだ将来は全く分からないよっていう人も多いと思うんですけれども、1つのヒントとしてこれは非常に大きな指針になるかなと思いましたね。

阿部:今日は高校生ということで、これから30年、40年、50年、時間がある人です。それだけ時間があると、ものすごく大きな楽しいことができるってことですよね。種子島に鉄砲が来てから、織田信長が長篠の戦で武田軍を落とすまでで約30年。30年あると皆さんとんでもないことができますから、ぜひ頑張ってもらいたいです。

あと、最近はコロナで生活が大きく変わりましたが、これまでも私たちはいろんな感染症の大打撃を受けてきました。1番最近は100年前のスペイン風邪。スペイン風邪のあとには非常に不幸な事が起こって、第1次世界大戦・第2次世界大戦、と世界のバランスがものすごく崩れたんですね。その背景には常に感染症のような大きな変化がありました。例えば14世紀にペストの大流行ではヨーロッパの人口が半分になった。いくら神様にお祈りしてもベストが良くならず、教会の権威が失墜。だからルネッサンスが始まった・・・というように、高校生のみなさんに本当に伝えたいのは、いま皆さんは新しい時代の入り口にいるということです。そこで色々なことに興味を持って、ぜひ新しい時代の中で大活躍して、楽しい人生を送る人になっていただきたいと思います。


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※内容は個人の見解を元に書いているため、スパークス全体の見解とは異なることがありますのでご了承ください。

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独立系投資会社スパークス・アセット・マネジメントの公式noteです。 「もっといい投資をしよう!」を合言葉に、投資への思いを語る場にしたいと思います。